台湾旅行記(18/09/23-27)北投温泉、墾丁他

2018年9月23日から27日までの5日間で、台湾を旅行してきました。前回は台鉄で時計廻りに台湾を一周しましたが、今回は温泉(北投温泉・四重渓温泉)と、台湾最南端・墾丁に行って来ました。

出発時点では墾丁周辺の日本語の情報がまだまだ少ない様に感じたので、今後行かれる方の参考になればと思います。

 

※この記事は未完です。また墾丁周辺の日本語の情報については,最近になって地球の歩き方高雄編が出版されました。

 

一日目 9月23日

昼過ぎに桃園空港着。入国カードは事前にネット上で済ませておくことで機内で書く必要がなくなります*1

入国検査前にネット周りと現地通貨の調達をします。中華電信のカウンターで4G無制限5日間SIMを300元で契約。前回の台湾旅行でモバイルwifiの電池保ちと物理的な大きさに辟易していたので、今回は現地でSIM購入。3日前までなら日本からネット予約もできるようです*2 。日本でwifiルーターを借りるより安いし、台湾での電話番号が手に入るのは大きな利点なので(後述)、PCを持って行くとかSIMフリーじゃないとかでもない限りは現地SIMが正解かなと思います。クレカ支払もできます。

続いて両替。日本で両替するより圧倒的に現地の方がレートは良いです。参考までに、出発時点で関空出国エリアでのレートが4.02円/元、学割レート4.01円/元だったのに対し、台湾でのレートは3.80円/元でした。

 

入国後、まずは悠遊カードを入手するため、コンビニを探しました。悠遊カード(プリペイドICカード)は前回の台湾旅行では使わなかったのですが、想像以上に使える範囲が広く、全国のコンビニ(ファミマ、セブイレ)、MRT、台鉄*3、バスなどありとあらゆる場面で使えるようです*4。しかも割引が結構あって(台北捷運2割引、台鉄1割引など)非常にお得です。特にバスでは小銭の支払にもたついたりして色々めんどくさい時があるので重宝するかと思います。

空港で中々コンビニが見つかりませんでしたが、到着ホールの地下にありました。無事入手。初期チャージは1000元にしてみました。

 

入国審査及び現地SIM・現地通貨・悠遊カードの入手という一連の流れを終らせたところで、この日の目的地・北投温泉に向かいます。北投温泉までは台北から台北捷運で行けるので、取り敢えず空港から台北の市街地へ出ます。前回は桃園捷運を使ったので今回は国光客運のバスを使ってみることにしました。

先程のコンビニと同じ階層(到着ホールの地下)に、桃園空港発着のバスがずらっと並んでいました。国光客運のカウンターの人に出発するバス停の番号を訊いて、バスに乗ります。悠遊カードでバスに乗る時、タッチするのは乗車時(上車刷)なのか下車時(下車刷)なのか将又両方なのかは予め確認しておく必要があります。バス停か読取機かどっかに書いてるはずなので、そこは見逃さないようにします。書いて無ければ運転手に聞くと確実かと思います。このバスは乗下車タッチ式でした。運賃は130元。桃園捷運で台北駅まで出るより20元安いです。

バスには無料Wifiに加えて各座席にUSBポートがついており、乗り心地も非常に快適でした。日本の空港バスではあまりUSBポートやコンセントを装着したバスは多くないと思うので、こういうサービスは日本でも是非導入して欲しいところ。

 

桃園空港を出発後暫くして台北の市街地に入りました。途中俄かに大雨が降ってきたので天気が心配でしたが、市街に入った時には止んでいました。

このバスは台北駅が終点ですが、どうせこの後台北捷運淡水信義線で北上するので、GoogleMapで現在位置を確認しながら良さげなところで途中下車しました。下車時は下車鈴を押します。

 

降りたところから圓山駅まで歩いて淡水信義線で北上。北投駅で新北投支線に乗り換え新北投駅に到着。新北投支線はめちゃくちゃのろのろ運転で面白かったです。

 

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駅を出るなり温泉街の雰囲気がありました。まずは地熱谷に向かいます。

外国の温泉に来るのは初めてなので、やや昂奮しました。異世界の温泉街みたいな感覚。…アルカンレティアかな?

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どうやらここは熱海だったらしい。

 

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10分程度歩いて地熱谷に到着。ここら一帯の北投温泉の泉源の一つです。地熱谷の水温は場所によっては90℃に達するようです。水面から白い蒸気が絶え間なく上って来る様子は見ていて厭きませんでしたが、ただでさえ真夏の雨上がりでクソ暑いのに地熱谷からの蒸気が相俟って耐え難い溽暑になっており、流石に長居はできませんでした。

 

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この地熱谷から新北投駅の方面へ温泉の川が流れています。とても綺麗でした。

 

さて早速北投温泉に入ります。地熱谷の傍の『景泉浴室』という古惚けた温泉館に入ってみました。

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事前のリサーチでわかっていましたが、ここは個室温泉というユニークな入湯スタイルがあって、個室で自分の好みの温度で自分だけの湯を楽しむことができます。料金は40分150元。

 

金を払って個室へ。非常に蒸し暑い。換気が追いついていませんでした。そして浴槽を見ると、想像以上に年季が入っていてビビりました。但し見た目はやばくても最低限の清掃はされているようでした。

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着替えながら早速お湯をジャブジャブ入れていきます。着替えの時間も考えると、ゆっくり浸かるには結構ジャブジャブ入れていかないとダメですね。

赤の蛇口から温泉が、青の蛇口から冷水が出るので、これで温度を調節します。私は熱めの温泉が好きなので(谷地頭温泉とか)、かなり熱めにしました。

お湯を入れながら、地熱谷の熱気に蒸されて汗びっしょびしょになった衣類を脱ぎつつ浴槽を掻き混ぜます。

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お湯が張ったらいざ入湯。

…調子に乗って熱くし過ぎました。冷水を入れて再入湯。

これは非常に気持ちいいです。素晴らしい。予想外にもはまりそうでした。ずっと浸かっていられそうでした。恐らく湯の温度を自分好みにできるという点が非常に大きいと思います。

 

着替えて次の温泉浴場へ。近くに同じく地熱谷を源泉とする公衆浴場『千禧湯』があるのでそちらに向かいました。

台湾では温泉といえば男女混浴のところが殆どで、家族でわいわいやるプールのような感覚のようです。男女混浴の温泉では水着の着用が義務付けられています。

 

すぐ近くなので、個室温泉で水着に履き替えてそのまま行きました。

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 …そしてこれが裏目に出ました。公衆温泉の入場料40元を払い、いざ進入といったところでゲートのおばちゃんに止められました。日本のプールに行く時の感覚で予め水着を着込んでいくスタイルは、台湾ではダメだったようです。まあ衛生面から水泳帽着用を義務付ける温泉が多い台湾の事、外でどこを歩いたかもわからぬ水着を着てそのまま入湯など言語道断だったのかも。これは少し反省すべき点でした。

ゲートのおばさんに「ここでも水着売ってるから新しく買って下さい。」と言われましたが、250元はちょっと高い気が…。やむなく退散。台北からMRTですぐ来れるのでまたリベンジしましょう。勉強になりました。

 

北投温泉に浸かるというこの日の目的は果たしましたが、気の赴くままに、名は知っているがまだ行ったことがない台北101に行ってみることにしました。お目当ては巻き上げ速度60.6km/hで嘗てギネス世界記録を誇っためちゃくちゃ速いエレベーター。

北投からMRTで一本、台北101/世貿駅で下車し、5階の受付で入場料を払い、エレベーター待ちの列に並びます。入場料は結構高かったです。例のエレベーターが2基しかないので、中々列が進みませんでした。加えてこの日は日曜日だったので、人でごった返していました。

待ち列の途中で強制的に記念写真コーナーが出現。無理やりポーズをとらされ、撮られた写真は写真コーナーの少し先の画面で問答無用に表示されていきます。この強制的な記念写真は、希望すれば91階で買えるようです。

 

列は少しずつ進んで、漸くギネスエスカレーターのお出まし。いざ乗ります。

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入口横の画面に現在の階層が表示されますが、目を疑う速さで数字があがっていきました。やがて減速と共に浮き上がるような慣性力を感じ、「余熱」的な感じでさらっと10階くらい上がりました。やばい。5階から一瞬で89階展望台につきました。

速すぎてよくわからんかったというのが正直なところですが、こんなに速く巻き上げておいて安定性や乗り心地が全然悪くないのは本当に凄いですね。

 

この日の台北は一時雨だったせいか、窓ガラスが曇ってしまっている方角が屡々ありました。折角の展望台なのだから曇り止めみたいな機能は備え付けて欲しいです。

しかし見える方角の夜景は本当に綺麗でした。夜景は光の色遣いや都市開発の仕方、構造物など、その土地固有の様相を反映するように思うので、私は好きです。以前昆明から済南に飛んだ際、済南の真っ赤な光に満ちた夜景(まだ日没前でしたが)が印象的だったのですが、こうしてみると本当に街ごとに全然違います。

 

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北方向。全体的に台北の夜景は光が柔和な印象ですが、その分手前のごつい光をした奇抜な建物が目立ちます。遠くに美麗華魔天輪(観覧車)が見えています。

…切実に一眼レフが欲しい。

 

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 こちらは東方向。ユニナノダイアみたいなビル。縁取りの光が美しいです。

Dirty AndroidsのCity Never Sleepsが脳内再生されます。

 

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91階屋上展望台から台北101の頂上を見上げる図。なかなか毒々しい(?)印象。

 

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88階から巨大な制震ダンパー。

 

帰りのエレベーターも死ぬほど混雑していましたが、係員さんに従業員用のエレベーターに案内して頂けました。さらば台北101

 

腹が減ってきたので、近くの臨江夜市に行ってみます。前回の台湾旅行で饒河街観光夜市に行きましたが、その時は物凄い人混みでした。臨江夜市もめちゃくちゃ混雑していました。狭い道路に人が一杯いて歩きにくい。美味そうな匂いに人が集まるのでしょう。

ちなみに私は高雄の六合夜市くらい広い夜市が好きです。歩きやすいとあちこち行ったり来たりしてじっくり検討できるからです。

 

夜市をぐるっと一周して目星をつけます。台湾の飯にはあまり詳しくないので、店の看板を見てもよくわからないことが多々ありますが、取り敢えず見た目で美味そうなものを食べています(そしてそれが大体うまいのが台湾のいいところ)。今回は蔥抓餅を買ってみました。

これがめっちゃくちゃうまい。こんなにうまい屋台飯があったとは。もっと早く知っておくべきでした。恐らく小麦粉で生地を作り、青蔥を絡めつつ焼いて重層的に丸めた感じでした。中に入ってるよくわからん青菜(パクチーかも)も非常に美味しかった。胡椒も見事にきいていて、素晴らしかったです。蔥抓餅の名はしっかり頭の「好呷」リストにインプットしました。

その後炒飯を食べて満腹に。蔥抓餅の刺戟と感動が強すぎたのか、炒飯はあまりパッとしませんでした。

徒歩でホテルに移動し、経典台湾ビールを啜りこの日は終了。

 

二日目 9月24日

 

この日は乗り鉄がメインです。西部幹線から飛び出る台鉄の盲腸線を乗り潰しつつ高雄へ移動します。

朝飯は宿で無料で出ましたが、台湾のおにぎり「飯糰」を食べたかったのでこれを探してウロウロ。台北駅すぐ南側で発見しました(『飯糰覇』)。味の種類が鮪とか何とか色々ありました。飯糰を一つ買って、台鉄の区間車に乗り込みます。

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物凄いボリューム。日本のおにぎりとはやはり少し違います。米の量も然ることながら、あまり日本のおにぎりじゃ見られなさそうな具が何種類もびっしりと入っている点は特に違います。何かの揚げ物、高菜、何かのフレーク(殆どわからん)。非常に美味しかったです。これ一つでかなり腹が満たされました。

 

区間車で新竹まで移動し、ここから六家線に乗り換えて六家へ。

六家駅は高鉄新竹駅との接続駅です。

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六家駅に停車中のEMU600型。

 

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六家駅周辺の街並み。建物が悉く高い。近未来的というか、不思議な街並みです。

 

これにて六家線完乗。竹中駅で内湾線に乗り換え終点内湾へ。

内湾線は非電化区間気動車の快走で昂奮します。

 

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内湾駅に停車中のDR1000型。台鉄の気動車は塗装といい顔といい本当にかっこいい。

 

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 雑草が凄いことになっていますが廃線ではありません。

 

ここから折り返しこの電車に乗って新竹に戻る予定でしたが、内湾駅周辺が面白そうな感じだったので、予定を変更して一時間後の列車に乗り、それまで内湾を散歩することにしました。

 

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 駅周辺に広がる内湾老街。活気があって非常にいいです。菫の花を使った小吃など、あまり台北などでは見たことのない屋台が並んでいます。案内板によると、客家の文化なのだそうです。

駅を出て左手に暫く歩くと、何やら吊橋が見えました。

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いいですね。ちょっと渡ってみます。

 

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きれいなんな~

 

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 揺らすな。

  

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西瓜ジュースを購入。美味しいけど種ごとジュースにしており喉ごしはイマイチ。黒い斑点の大きな西瓜ジュースは今後注意します。

 

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内湾老街の活気が凄い。

客家語らしき未知の言葉も聞こえてきました。

 

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街歩きの楽しい街です。ここは是非また来たい。

 

帰りの列車で新竹まで戻ります。内湾線の車窓、ずっと厭きません。あの辺から撮ったら綺麗だろうなあというポイントも幾つかあったので、いつかは撮り鉄したいと思います。

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富貴駅。金持ちになれそう。

 

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謎のモニュメント。

 

新竹駅に帰着。この日は集集線も乗り潰す予定でしたが、遥か南の高雄まで行きたいので、またの機会に。移動最優先でいきます。

台中にちょっと立ち寄ってみようと思ったので、悠遊カードでの乗車だと自願無座となる自強号を避け、坐れそうな次の区間車が来るまで街歩きをします。

 

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新竹駅。特徴的な駅舎です。ちなみに駅名のラテン文字表記はウェード式の"Hsinchu"です。

 

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区間車到着時刻に合わせて散歩を切り上げ駅に戻ります。

 

入線してきた区間車を見てびっくり。予想に反して超満員でした。後でその理由はわかったのですが、この時はひたすら区間車やべえとしか思えませんでした。結局立ちっぱなしで台中に到着。

ところが、台中駅に着いてさらに唖然。ホームが狭い上に出口が一箇所しかなく、満員電車から降りてきた乗客がその一箇所に集中する為、もう台北の夜市どころじゃないくらい混んでいました。全然改札まで進まん。

 

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  駅から出てみると、どうやら台中駅は高架化工事中のようでした。出口が一箇所しかないのはその為かも知れません。が、いずれにせよ全く人を捌けてないのでちょっと現状問題がありそう。

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駅前はとにかく人が多かったり物乞いが一杯いたりで渾沌としている印象でした。

 

そしてここで、台中からの対号列車が悉く満席という問題が発生。高雄まで無座はかなりまずい。代替撰択肢として、取り敢えず高雄まで行く高速バスを探し、最悪なければ高鉄を使うことにしました。

 

早速高速バスセンターへ。駅の高架化工事の影響で、駅からかなり迂回しなければなりません。

國光客運などの入ったバスセンターで、まずはカウンターの人に高雄行きのバスを確認。どうやらここから確かに出ているようでした。悠遊カードが使えると聞き、悠遊カード対応の自販機へ。

全便満席でした(終)。まじか、人多すぎんか。

 

というわけで作戦2、高鉄に切り替え。駅に戻り高鉄の切符を買おうとカウンターへ。

しかし受付の人に何やらできません的な事を言われる。案内窓口で詳しくきいてみると、高鉄台中駅は台鉄台中駅にはなく、数駅向こうの「新烏日」駅にあるため、ここでは高鉄の切符は買えないということでした。日本のみどりの窓口みたいなのを想定しているとダメみたいです。

そこで台中から新烏日までの所要時間を計算しつつ、高鉄の席を予約しようとしたところ、なんと高鉄も満席。本気でまずいことになりましたが、この時点で覚悟を決めることにしました。高雄までの4時間無座をです。

一番早く高雄に着く対号列車を狙いつつ、できるだけ座れそうな区間車も使って移動したいところ。台鉄ホームページの時刻表とにらめっこし、乗る列車の目星をつけました。この時、台中発の電車は軒並み10分以上の遅れ。まあ沿線乗客がこんなにいれば仕方ないでしょう。

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駅のホームはずっとこんな感じです。本当に人だらけ。これに加えて、区間車から出てくる満員の乗客が一つの狭いホームに合わさるわけですから、この混雑具合はもう阪神優勝時の道頓堀くらいあるのでは(生で見たことはないですが)。

 

目星をつけていた区間車があまりに満員で乗る気が失せたので、定刻発車しそうな台中始発の区間車に乗る事にしました。彰化で自強号に乗り換え、台南を過ぎたあたりでまだ坐れなければ、接続する区間車が空いてそうならそこに飛び乗る計画にしました。

 

電車は定刻通り出発。悲しい哉、結局台中は観光どころありませんでした。これから対号列車の予約はちゃんとしようという教訓を得ました。まあこの台中駅周辺および対号列車や区間車の超満員の原因は後でわかったのですが、実はこの日は中秋節だったんですね。この時日本では振替休日を入れて3連休だったのですが、台湾でも中秋節を入れた3連休になっており、この日が連休最終日だったわけです。なるほどなぁ…。

海外旅行でハプニングはよくありますが、乗り越えた後は本当に頭が疲れます。まあそれが楽しい想い出になったりするのですが。ちなみに私の過去最大のハプニングは、初海外・初乗継で北京での乗継便が突如欠航になった時です。空港の欠航表示の前に独り膝から崩れ落ちてしまいした。当時は中国語も全く喋れなかったので、同じ境遇の日本人を探し出して急遽味方につけ、本当に身振り手振りと筆談だけで何とか8時間後の便に振り替えてもらったことがあります。

 

彰化駅に到着し下車。自強号に乗り換える予定でしたが、遅れてきた海線経由の光号が入線してきたので、これに飛び乗りました。限界無座修行の開始です。

車内に入ってみると、無座の修行僧で通路まで満員。無座勢が通路側の座席を肘掛けがわりにしているせいで、通路側に坐っている人があまり人権なさそうな感じ。でも特に文句を言う人はいませんでした。自分もここから高雄まで無座の仲間入りです。

道中、ごく偶に運よく近くの椅子が空いたらば坐りを繰り返していました。かなりきつかったです。携帯パイプ椅子が欲しい。

 

途中車掌の検札がありました。台北から悠遊カードで乗った(自願無座扱いになります)ので、これを車掌の機械にタッチしました。

移動の間に明日の予定や宿を決め、列車は漸く台南に到着。台南辺りから区間車に乗り換えて坐る予定でしたが、台南で結構人が降りて空き席が一杯できたので、高雄までこのまま光に坐っていくことができました。

 

高雄着。疲れたので晩飯の前にまず宿でチェックインを済ませ、ちょっと休憩して六合夜市へ。

六合夜市は、台北の夜市と違って人が多過ぎず道路も広いので非常に歩きやすくて個人的に好きな夜市です。高雄駅から徒歩で行ける近さにあり、出店はほとんどが飲食系の屋台なので、高雄にやってきてすぐ晩飯を求めて散策するには最適です。

 

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水餃。安くてめっちゃ美味しい。こういうのは本当に台湾っぽい。

 

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綜合湯。魚丸と、肉を包んだ餅の様なものが入ったスープです。中を割ると肉汁が出て美味しいです。ちょっと薄味でした。

 

去年来た時にはなかった出店があったり、去年あった出店がなかったり、当たり前ですが出店の入れ替わりはあるようです。

 

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無座お疲れ記念。経典はやっぱりめっちゃくちゃおいしい。大阪日本橋の中国物産店で台湾ビール自体は手に入りますが、経典は手に入らないので、台湾にいる間にじっくり味わっておきます。

 

 ここで2日目終了。3日目からはいよいよ懇丁に行きます。