最初からはこちら(カフカス旅行記 1 【グルジア】トビリシ~ボルジョミ - ながさっちゃんぽん)
6:37,トビリシ中央駅に到着。昨晩飲み過ぎたため下痢と二日酔いが酷く,暫く駅のスタローバヤで休憩。
ポテトパイとチーズパンで2ラリ(=40円)。スタローバヤにはコンセントもあり,トレインビューも楽しめるので休憩には打ってつけだった。トイレは一回0.5ラリで有料。
8:30頃,スタローバヤを出た。この日は夕方までトビリシ観光。まずはムタツミンダ山へ行くことにした。地下鉄に乗ってLiberty Squareで下車し,ケーブルカーの駅へ。
結構な急坂。学校に行く子供達が大勢いた。
駅で切符となるICカードを購入。往復20ラリくらいと結構高かった。
2012年に登場したばかりの新しい車輛。展望を楽しめるよう天井にもガラスがはめられている。
middle駅での入れ違い。ケーブルカーはlower駅,middle駅,upper駅の3駅ある。middle駅はFather David Churchやムツミンダ・パンテオンへの最寄駅となっている。
天井もガラスなので後面展望がよく見える。しかしこの日は生憎の靄であまりよく見えなかった。
upper駅到着。架線レスでupper駅で充電して動いているようだ。
upper駅を出て直ぐ目に入るテレビ塔。高さ274.5mと相当高い。塔自体が標高719.2mの高さにあるので,塔の尖端は標高約1000mにある。
塔に登れる見学会とかはやってないんだろうか。是非登ってみたい。
博物館内にあった地図。よく見るとトビリシが今の綴りთბილისი(tbilisi)と違い,ტფილისი(t'pilisi)となっている。Wiktionary(en)によると,元はტფილისიと書き,その由来は「あたたかい」を意味するტფილიだったらしい。それがთბილიに変化したことに伴って20世紀初頭に綴りが変えられたようだ。t'がpからの逆行同化で帯気し,続いてpがiからの逆行同化で有声化したのだろうか。
博物館には様々な展示があったが,四階の現代史が特に面白かった。しかし南オセチア紛争など近年のロシアとの急速な関係悪化についてはあまり触れられていなかった。
ルスタヴェリ通りを歩いて温泉へ向かう。
ルスタヴェリ通りは観光地化され綺麗に整備されていた。
シオニ大聖堂。
中も見学できる。
温泉に到着。一番安い5番の温泉に入る。
雰囲気は温泉というより銭湯に近かった。狭いロッカーに衣服を抛り込んで鍵を掛けて入湯するスタイルだった。更衣部屋は普通に床(靴を脱ぐとかはない)なのでサンダルが必須。皆サンダルを履いたままシャワーを浴びていた。泉質は硫黄泉で,結構な硫黄の臭いがするが,正直日本の温泉と比べると生温い。他の1~4番や個室温泉はどうかわからないが,温泉に関しては日本が一番だろう。サウナもあった。
温泉をあがり,トビリシ中央駅に戻った。エレバン行きのマルシュはトビリシ中央駅から出ている。
エレバン行きマルシュの受付所はキャンピングカーの残骸だった。パスポートと運賃35ラリ(=1330円)を係員に渡すと受付完了。パスポートは返却される。出発時刻は10:00,10:50,11:40,13:20,15:00,17:00などと情報を得ていたが,恐らく定員一杯になると発車してしまうので,早めに行く方が良いと思われる。
マルシュは定刻通り15:00に発車し,9人乗りに6人で非常に快適だった。
国境のサダフロまでは約1時間30分で到着。アルメニア入国審査ではCOVID-19対策の為か通過する全ての人に対し体温測定を実施していた。
やや緊張したが特に何事もなくアルメニアに入国し,ここから更に4時間程度の道程。アルメニアに入るとソ聯車をよく見かけるようになった。
車の調子が悪く,ずっと2速で唸って異臭が車内に立ち籠めたり,エンジンが掛からなかったりとかなり不安な道中だった。途中で運転手がエンジンルームから潤滑油の入った2Lボトルを8本ほど取り出して(なんでそんなところに入れているんだ…),私の坐る後部座席の足下に置いた。発火を恐れたのだろうか。エレバンまでの道中でアルメニア人カップルの2人が降りて行った。
21:00頃,エレバン到着。21:30頃宿に到着するも,ダブルブッキングにより泊まれないと言われた。宿の人の伝で別の宿に泊まれることになり,タクシーを寄越してくれた。22:20頃無事投宿。泊まる予定ではなかった宿だがスタッフがとても親切にしてくれた。
車での長旅でヘロヘロだったが,腹が減っていたので近くのレストランへ。終始店内ステージでライブをやっていて,あまり落ち着けなかった。
ボルシチ。しっかりとした株の味。ラヴァシュがおいしかった。
0:00頃に店を出て宿に戻り就寝。