IIDX DP/片手 運指

DPや片手プレイの運指に関して、5鍵6鍵周りの捌き方は特に上達に際しての大きな課題であり、この分野では多くの先駆者達が議論を交わしてきた。

この記事では各分野で上位陣のプレイヤーの捌き方と理論を集約する。なおこの記事の内容は、あくまで本人の意識とは乖離している可能性がある独自研究である。

 

ereter氏の捌き方「もみもみ理論」

 

 もみもみ理論は、北斗押しの有用性を証明した理論である。実際にereter氏の手許動画では薬6⇔5、人2⇔3、親1⇔3が頻繁にかつ瞬時に入れ替わっており、中6や小5といった運指はあまり出現しない。また、56絡みの同時押しは薬指スライドで処理する。

 この理論では56絡みをおよそ薬指のみで処理するため、他の指の機動性を確保でき、特に発狂DPBMSのような高密度譜面に有利な運指と考えられる。

 但し、ereter氏の手許動画でも、13→24→35→46→57の16分二重階段で中6が、56絡みの同時押しでは中5が出現することがある。*1

 

SILENT氏の捌き方

 

 SILENT氏は座学等で様々な特殊運指を披露しているが、ここでは各プレイヤーの最もよく使う運指を考察したい為、座学を必要としない譜面(DPやDBRなど)を対象とする。 

 SILENT氏は56鍵絡みは主として中5と北斗で捌くと述べている。*2

その上で、DBRでの捌き方について次の様に述べている。*3

er.com/0721silent/status/80293349650728550DBRは常に初見なんだから難しい運指を会得するよりも北斗と中5(人によっては中6)みたいなシンプルな運指の速度と精度を上げる方が手っ取り速い。

 

 me$o氏の捌き方

 

 me$o氏は56鍵絡みは主として中6で捌くと述べている。*4

その上で、その他の運指が出現するケースとして、次の例を挙げている。

自分の場合だと24567が薬腹、123絡みで中3が間に合わない時に親擦りを使ってます。

 

小5は2456絡みの時に使いますね。間に合わない時は薬腹になる事もあります。同時押し以外だと使う事は滅多にありません。小6は一度も使った事無いですw

 

中5を使うのはCN絡みか57トリルくらいですね。123絡みの場合は親指を擦ってる場合が多くて、24567は腹押しです。

 

また、運指開発に関しては、次の様に述べている。

これは個人的な意見ですが、ある程度運指が確立したら、運指を多くするよりも今出来てる運指の精度を高めた方が良いと思っています。

 

 総括

 

この他にも、小5を多用するスタイルや小6を使うスタイルなど、人によって様々な運指スタイルが存在する。運指に関して、理想的には様々な譜面パターンに柔軟に対応できうる運指の引き出しを増やし、押せる配置(当たり配置)を増やすこと、また咄嗟に引き出せるようになる為に様々な譜面を触り経験を積むことが重要である。しかし、実際的には曩のSILENT氏やme$o氏の発言の様に、運指の開発を盛んに行うよりは自分の得意とする運指の稼働率を高めることが重要であるようだ。