2023.4.29 臨津閣 (大韓民國京畿道坡州市)

KKDayの日本語ガイド付きDMZツアーにて訪問。

ツアー申込時に集合場所を明洞,弘大入口,市庁から選択可能。私は弘大入口を選択。KKDayより事前に弘大入口駅2番出口に朝6:55集合との旨通知される。7:09,「DMZ」と書かれたバスが停車。旅券を提示し乗車。1時間弱で臨津閣到着。

臨津閣自体は京義線臨津江駅やレンタカー等でもアクセス可能。その先の民間人出入統制区域(民統線)へは特別な入境受付を要する。一日に通行可能な車輛台数,時間帯等も制限されている。

KKDayのツアーではツアー会社が臨津閣にて入域手続を行っている間臨時閣を散策可能である。

望拜壇。朝鮮戦争により故郷を追われた人が停戦ライン以北の故郷や家族,祖先を偲び拝む壇。離散家族が毎年大勢訪れる。

1983年6月30日から放送された離散家族を発見する特番は180日間生放送された。近くの碑から流れる演歌のような歌曲はその番組の主題歌「失われた30年」である。

一見京義線下り線廃線跡と思しき線路が敷かれているが,砕石や枕木等が新しい他,Sリバー転轍機の位置,転轍桿,轍叉等全て適当であり,観光用に復元された模型に過ぎない。

朝鮮戦争での爆撃により破壊された京義線臨津江橋梁(「自由の橋」)の橋脚上に捕虜交換のため仮設された木橋の摸造橋。

朝鮮戦争被爆した機関車。

無造作に置かれた護輪器や軌条。これらは恐らく朝鮮戦争当時に使用されていた物だろう。日本国鉄等で使用されていたものと同じL形継目板に見えるが,詳細は不明。

爆破された橋梁と仮設木橋。現在は上り線のみが南北連結事業により復元され,線路が北と繋がり,臨津閣から都羅山を経て開城まで列車が通れる状態になっている。一方下り線の橋梁は復元されておらず,川の南側半分は観光用の橋が架けられている(餘部鉄橋跡に近い構造)。

下り線廃線跡上を歩くことができる。

下り線の観光用橋尖端部から臨津江を望む。尚,この方角以外(川に沿う方向)の撮影は軍事的理由により禁じられている。何人か守っていない観光客も居たが,周囲の看板をよく読む必要がある。

川の向こうは民統線であり特別な入境手続を要するが,統一村という民間人居住地域があり,毎日隣の統一大橋を渡ってきてこの附近の畑でも豆を栽培している。統一大橋には厳格に門限があるため,例え統一村の住人であっても門限を超えると帰宅できなくなる。
復元された上り線について,2007年12月の開通当初は開城工業団地にて北の労働者によって製作された衣類をソウルに輸送する貨物列車が定期運行されていたが,積載率等の問題から僅か1年程度で運行中止され今に至る。しかし定期貨物列車運行中止後も政治的理由から散発的に南北横断列車が運行されており,朝鮮民族にとって祖国統一の希望を託した重要な線区と考えられる。

IIDX DPのスコアの取り方(備忘録)

自分用の備忘録としてDPのスコアの取り方をまとめます。自分用ですが誰かのためになれば幸いです。

 

【大原則】

大原則は横認識で,左と右で同じタイミングで降ってくるノーツを横方向に意識する。トリルや皿曲,片側に偏った譜面等は特に縦認識してしまいやすいが,視点を固定し努めて横認識する。

緑数字を小さくすればするほど縦認識する余裕がなくなり視点が固定されるため横認識しやすいが,あまりに速いとSLOWに偏る。

例外としてAPOCALYPSE ~dirge of swans~ (DPA) のように忙しい側と逆側の譜面密度の差があまりに激しい場合(忙しい側が高速16分で逆側が4分間隔など)は,視点を少し忙しい側にずらし忙しい側のノーツをガン見した方がいい場合もある。その境界は曲毎に探るしかない。

 

BPMによる押し方二別】

(1) 〜BPM155の16分相当

痙攣押し(勝手に命名)が有効。譜面を全部S乱だと思って痙攣して同時押しのようにボタンを叩く。例えばReflux,Code:1,VANESSA(L)など。しかしあまりに多用すると何らかの病気を発症するかも?

(2) BPM156〜 の16分相当

所謂指押しが有効。手首を立てて力み過ぎず,かつ力まなさ過ぎず押す。筋肉は力まずに,指を鉛直に素早く突き落とすイメージ。脱力が大事とはよく言われるが,脱力し過ぎると光らない。特にトリル等はある程度力を籠めねばならない(但しbpm220とかになると別だが)。腕の筋肉ではなく手指に程々の力を載せるイメージ。

GuNGNiR (DPL) が練習になると思われる。GuNGNiR (DPL) はちょっとでも腕に余計な力が入っていたり手指に籠める力が強過ぎるとすぐバテるので自分の力加減の調整に使える。

 

【運指】

(1) 普通にDPをやるだけなら中5か中6が実践的に使えれば充分(実践的にとは,ここぞというタイミングでスッと自然に使えて且つ光ること)。小5はマイナーだが使えるとかなり便利で,中6や中3と合わせると光らない四つ押し配置はない。

(2) 13243546みたいなquasar的な階段(L.F.Oなどにもある)で中3が使えると便利。同じ技術が132が降ってくる譜面全てに使える。

(3) 運指の新規開拓よりは実践力の方が大事で,極端な話,光りさえすればベチャ押しでもOK。しかしベチャ押しだけでは限界がある。運指開拓で光らせられる譜面パターンを増やすとランダムで押し切れる配置も増えるので,特に乱やR乱での粘着がほぼ必須となるquasarやテレポ等を詰めるには中6や中5(又は小5)の実践力が必要。

 

【判定調整】

(1) いつもの緑数字でfast slow数を見ながら調整。slowを嫌う嗜好の私のようなプレイヤーの場合,一見fastに寄っていてもslowを嫌って早く押し過ぎるだけで実はslow寄りということもあるので注意。判定調整は8分主体やずっと同じようなリズムを繰り返し機械的に刻む曲よりは,16分やら24分やらがいい感じに混淆した割と難しめのリズムの曲の方が良いと思われる。outer wallとか結構いい感じ。

(2) 上記で調整しても一向にfastに偏ったりslowに偏る場合に初めて緑数字を調整する。slowに偏る場合,例えば仕事疲れやら休日の寝疲れ等により打鍵が遅れ気味になる日があるが,そういう日は緑数字を段階的に2〜10程度増やしていく。fastに偏ったりなんか遅く感じた場合は,視点をうまく一点に固定でき脳と神経の処理速度も早い調子の良い日と思われるが,そういう日は緑数字を減らすことで更に横認識に有利にできる。

(3) 社会人の場合,休日の判定を掴んでおき,平日はn時間残業したら-0.1nすると良い説がある(本当?)

 

【その他】

(1) 手首をどの位置に持っていくかもスコアに大きく寄与する。例えば左手の7654321という階段は手首を固定して押すより手首を左外方に持っていきながら押すと光りやすい。またチアトレ正規の序盤の左手は内方に寄せると光りやすい。他にも右中6を多用するような譜面であれば手首ごと動かすと良い。肘から先を譜面に応じて如何に上手く使うかも鍵である。

(2) 視点調整が苦手な人は,緑数字を譜面毎に変えるのも良い。quasarやVANESSA(L)といった密な譜面は緑数字を若干減らして速くすると適度に間隔ができて良い。逆にノーマル単発などスカスカな譜面は緑数字を若干増やすと見やすい。この辺は目線設定が上手い人は自然に適応できる(密な譜面はやや下より,疎な譜面はやや上よりを見る)のかも知れない。しかし目線について真剣に考え出すと沼な気もする。

 

【2022.5.4追記】

(1) やはり目線について考えることは不可避だという結論に至った。調子の悪い日に何がダメなのかを考究したところ,どうも目線がぶれているということに気づいた。常に目線を一定に固定し,滔々と流れてくる譜面を淡々と横認識できる日はよく光る傾向がある。

(2) 私だけかも知れないが,ストレス状態や疲労とスコアはあまり関係ないと思っている。死ぬほど仕事で疲れた時でも目線をしっかり固定し横認識さえしっかりできればスコアは問題なく伸びる実感がある。逆にストレスが少ない休日でも視点がブレる日は調子が悪い。

【新曲】le passé (feat. Kako) について

新曲「le passé (feat. Kako)」を投稿した。

www.youtube.com

この曲の制作について自分用に備忘録を残しておく。

1. 構想

まず新曲と銘打っているが厳密には過去の自分の下記楽曲のリアレンジとなる。

soundcloud.com

これは自分が5年以上前に制作した曲で,制作当時からボーカル曲にしてみたいという思いがあった。今回作詞者から上記の曲が気に入ったので歌詞をつけたいという話を頂き,それなら思い切ってAメロなりを追加して新しい楽曲を作ることにした。

原曲を制作した時の思いとして,戻れない過去に戻りたいと渇望するというただただ暗いテーマがあった。その思いをベースにしつつ作詞者に世界を膨らませてもらった。

ボーカルは最初ボーカロイドを想定していたが,色々あってかこ様(Twitter: @kako_uta)に依頼した。これは偶々なのだが「かこ」さんに「過去」を主題としたこの楽曲のボーカルを担当して頂けたのは何かの縁だと思った。

動画については作詞者の作った歌詞をベースにみとう。様(Twitter: @mitou119)に依頼した。動画については後述。

2. 作編曲

原曲はどちらかといえばAvicii系のEDM(プログレ系? 何と言うのかわからん)で,ドロップで音数がめっちゃ増えるタイプの華やかなEDMになっているが,今回リアレンジするに際して折角なら全く別のジャンルにしようと思った。ちょうどFuture HouseやらBrazilian Bassやらにハマってた時期でもあったのでFuture Houseに初挑戦することにした。今までドロップで音数がめっちゃ増えるタイプのEDMは数多く制作してきたが,逆にドロップで音数が減るタイプのEDMは初めてだったので音選びやサンプル素材などの選択が難しかった。ただしミックスはめっちゃやりやすい。むしろビルドアップがむずい。

リファレンスとしてはIdentity (Pe Tira Remix)やDavid Guetta & Showtek - Your Loveのあたりを参考にした。結果的にはFuture Houseっぽいメタリックなベースよりはちょっとマイルドな感じになったが,跳ねたリズムとハウスの上物は利いている筈なので一応Future Houseということにしておこう(?)。

楽曲の構成としては,EDMボーカル曲でありがちなドロップでそのまま終わりという構成ではなくその後にもう一回ビルドアップがきて終わるというちょっと特殊な展開になったので,2回目のドロップと最後の展開との接続に苦労した。

原曲の要素も受け継ぎたいと思い,イントロと最後に「ミ♭ファソ♭シ♭ッレ♭ミ♭ッ」というモチーフを入れた。開幕でこのモチーフのFilter Cutoffが開いていってスパソがブワーーーーとなる部分は個人的に気に入っている。あとBメロは原曲のビルドアップと同じメロディーを受け継いでいる。

間奏は最初ピアノだけだったが何かエモめの音色が欲しかったのでひたすらHaLionを物色してなんか良い感じのフルートっぽい音を入れた。本当は猫叉Master楽曲によくあるあのいかついリードが欲しかったが使用シンセすら不明で無理だった。猫叉Masterは是非DTM配信をしてほしい,出所が知りたい音色が多過ぎる。旋律としては32分のトリルをふんだんにちりばめてエモみがでるよう工夫した。

ボーカルパートについては,仮歌段階でAメロが非常に複雑で歌唱が難しい旋律となりボーカルを担当して頂いたかこさんには申し訳なかったが,それでもしっかり感情の籠った歌唱データが帰ってきたのでこれでいくことにした。

3. ミックス

かこさんから素晴らしいボーカルデータを頂きいざミックスという段になったが,初めて人間の生ボーカルを扱ったので非常~~に本当に難しかった。Cubase 8 ProにVariAudioが附属していたので使うソフトには困らなかったが,全体を通して調整が難しかった。

まずVariAudioでピッチとタイミング調整を行ったが,行えば行うほどプロジェクトが死ぬほど重くなっていき大変だった。かといってレンダリングすると後でピッチは弄れなくなるのでインストをよく聴きながら地道に調整した。またピッチクオンタイズや平坦化の塩梅加減も非常に難しかった。

次にCompressorで音量ムラをつぶしたが,ボーカロイドと違って人間の声は音量ムラが物凄く,全然うまく圧縮できなかった。したがってVolumeのオートメーション等を駆使し,できるだけ唐突に飛び出たところのないように,しかしビルドアップで他の楽器に干渉される箇所は聞こえるように微調整したりした。

次にDesserなどで破裂音や摩擦音,破擦音などのノイズを消そうとしたが,なぜかうまく消えない。結局子音部分だけ切り取ってVolume調整した。これについてはなんかいいプラグインを買えば解決しそうなのでMKさんやKSHMRの動画を漁ってみようと思う。

そしてOTTやらEQやら空間系やらで微調整をして何とか形にした。しかし未だボーカルのミックスについては謎が多い。ボーカロイドを扱う時と比べて人間の声がいかに複雑で扱いが難しいかがよくわかった。とりあえずコンプ差してノイズ消して音量調整してはい終わり,とはいかない(とはいえボーカロイドもガチプロになると凄い処理をしてそうなのだが…)。また複雑であるがゆえに人間の声はちゃんと処理ができれば歌声に籠った情感がとても豊かになると思った。息継ぎ一つとっても色々な響きがある。今後ボーカルのミックスについては継続的に勉強して行きたい。

ドロップのミックスについては,ベースとキックが重なる部分の処理に困った。ベースはSerumから作ったが,これ単体で低音がかなり出ていたようなのでサブベースは特別入れなかった。どっかのTipsでサブベースをダッキングするというのをみたので,それに倣ってベースをマルチバンドコンプに通してキックに干渉する低音部だけサイドチェインで潰した。

クラップについてはやり過ぎずやりなさ過ぎずくらいのReverbをいれると丁度いい感じになった。最初はdryにしていたがやっぱりややwetな方が良い。

こういうFuture Houseとかのガチガチの「クラブ」的なジャンルはドロップを箱で聴いた時にどんな感じになるかが割と重要だと思うのだが,自分はいかんせんこっち系のEDMを作って箱で流したことがないので当然よくわからなかった。そもそもモニタリングスピーカーがないので友人宅のモニタリングスピーカーで調整した(早く買え)。ベースをもっとバリバリに出しても良かったかも知れない。

4. MV制作

先述の通り動画の制作はみとう。様に依頼した。作詞者と私とで細かいタイミングやら展開やらあれやこれやと様々な注文をしたが,全て快く応えて頂き本当にありがたかった。展開としては1番に登場した部屋が2番では浸水しているという,色んな意味を示唆する内容になっている。個人的お気に入りはドロップのかわいいループアニメーション。よく見ると1番ドロップのループで最後の女の子だけが泣いていて作り込みが凄まじいと思った。終盤の水の中から浮上しようとしている女の子も印象的だった。

なおこのMVの制作や裏話についてはみとう。様の方で近く同人誌に載せられるそうなので,詳細がわかり次第この記事でも紹介しようと思う。みとう。様のアニメーションが気になった方は是非。

5. あとがき

この曲は既に今年1月の時点で構想があったものだが,私が就職して超絶多忙になったり耳が不調になったり色々あって完成まで非常に長くかかってしまった。制作に関わって頂いた皆様には多大なるご迷惑をおかけしたが,ひとまずやっと形になって公開できたと思うとほっとする。

やはりDTMは楽しい。今後もどんなに多忙になってもずっと続けて行く。

【新曲】in fact (All I Need Is Your Love Remix)について

新曲「in fact (All I Need Is Your Love Remix)」を投稿した。

デレマスの橘ありすのソロ曲「in fact」のremixで,この歌を初めて聴いた時にバラードなので重めのムンベにremixしたら聴きごたえありそうだな~と去年の11月頃からしこしこ作業していたものを何とか年度内に(学生のうちに)完成させられた。

自分用の備忘録としてこの曲とMVの制作について残しておく。

 

1. 編曲

1番のAメロはピアノの音選びやふわんふわんしたfuture bassっぽいシンセを入れるかどうか迷ったくらい。ピアノのreverbの細かいオンオフを入れてみた。ピアノを弾く時音が濁らないようにペダルを踏んだり離したりするが,それをイメージしてオンオフのオートメーション書くと明らかに音が良い(めんどくさいが)。

1番Bメロはfuture bassっぽい展開からブレイクを挟んでムンベに移行という結構濃い内容なので違和感のないよう仕上げるのにめちゃくちゃ苦労した。ふわんふわんしたシンセ(Serum)のCutoffの調整に難航した。Serum買って半年くらい経ったけど操作が未だに全然わからない。結局アクセントとしてデフォルトのプリセットにあったTrap系の「ヴォン!」みたいな音を入れたらまあまあいい感じに締まったと思う。ミックスに関してはありすの声が掻き消えないように注意した。別件でボーカルを外注した楽曲を制作中なのだが,その時にあまりに楽器がうるさくて肝腎の声が聞こえなくなったことがあり,この曲ではありすの声がちゃんと聞こえるように細かく音量のオートメーションを書いた。

1番サビからムンベパート開始。ここは結構すんなりできた。前作の「unfold」と同じくふわんふわんシンセをOTTきつめにかけてめっちゃSideに振ってムンベで鳴らすのにハマっている。ベースは一応サイドチェインで潰しているが,MidベースはSubベースより圧縮量小さめにした。ムンベではあんまり露骨なサイドチェインはない印象なのであまりにパツパツにがっつりかけると変な感じになる。

続く1番ドロップ部分,編曲は全体として割とすんなりできた。どこかが配布してたSylenth1のプリセットを漁って弄り散らかしてたら一番難航しそうなリードシンセの音選びがあっさり終了した。矩形波とかのこ波とかを重ねたやつ,detuneめっちゃかけたのこ波,ベルを鳴らしている。プリセットdigりはやはり大事。ベースは音選びにちょっと悩んだが,忘れたころにKairatuneを使うと芯が強く残っていい感じになった。Kairatuneのモノラルのベースを軸として,ステレオ成分とサブをSylenth1で包んだ。有能フリーシンセ,忘れがちだがやはり有能。音選びに迷ったら思い出して使ってみると良さげ(今でも深くてエモみのあるプラックが欲しいときはT-force Alphaをよく使う)。そんな感じで編曲はすんなり終わったものの,ミックスが難航した。というか投稿した現時点でも満足できていない。試しにリードシンセとベースのグループトラックそれぞれにNeutronを挿してMaskingを確認すると6k~10kがまあまあ赤くなる状態である。しかしながらベースの6k~10kをEQで削るとかなり曇った感じになってしまい,音量調整による解消もうまくいかず,結局この衝突はどうしようもなかった。みんなよくやってるピークサーチ(めっちゃ尖らせて「耳障りな音」を下げるやつ),全然わからんし全然できん。モニタリングスピーカー導入したらできるんかな。EQが下手だとこういう時非常に困る。ミックスうまい人にアドバイスが欲しいところ。

ブレイク部分は,PADの音選びとありすの声ネタ探しに時間をかけたくらい。ここの声ネタは色々考えた末にSSR[ありすのティーパーティー]の親愛度演出を使った。曲名の副題とも関係するが,語りだすと長いので(オタクなので…),この記事の最後におまけ程度に後述する。

2番のAメロは前作でも取り入れたエレピ+低いベース+8分プラックの少な目構成。ベースはポルタメントを利かせてたまに1oct上にグライドしてやるといい感じにグルーヴ感が出る。プラックは芯の強いお気に入りの音を作っておくと重宝する(Cutoff開いたときにいい感じだと良くなりがち)。こだわった点としては歌のリズム(譜割り)が1番Aメロと2番Aメロで違うのでキックもそれに合わせて配置を変えた。

2番のBメロは一番難航した。構成としては1番Bメロと変化をつけたかったので千切り気味のムンベにしてみたが,ドラム回りの組み立て(特にクラッシュ系)に大変苦労した。ドラム回りが1番Bメロより激しくなったため1番BメロのSuperSawでは迫力がでなかったので別のSuperSawを起ち上げてStereoにガン振りした。それだけではなんか芯がなかったので薄めにハード系のピアノを重ねた。激しいのでボーカルが掻き消えないよう音量も細かくオートメーションした。

2番サビは最初のタメがなかなかいい感じに作れず,それまで試行錯誤していたfilterをHi-Passにして戻すという構想を思い切ってLow-Passにして戻す感じにしてみたらいい感じになった。雰囲気としてはDJプレイに近いタメになった。タメ終わりのクラップはreverbの利いた素材と芯の強くて高い素材とうっすらスネアを重ねた。タメ終わり後からは微妙にソフト系のピアノを重ねたが,いい感じに中域が埋まった気がする。

2番ドロップは真ん中の一瞬dubstepっぽくなる地帯のアイデアに時間がかかった。1番ドロップと全部一緒だと飽きるなと思ったのでなんか変化球を入れようと色々こねくり回してたら気が付いたらあんな感じになっていた。いきなり変化していきなり戻ってもテープストップで切り替えられるのでテープストップは偉大。

 

2. 動画

AviUtlの初心者過ぎて波形出すくらいしか能がなかったが,中間点を理解したので色々捗った。中間点って要はオートメーションでは?(DTM脳)

SSR[ありすのティーパーティー]のin factの3DMV素材は自前でスマホで画面収録して取り込んだ。ちなみに夏恋のMVのありすがめっちゃ好きなのでこっちも一応用意したが結局使うことはなかった(やっぱりin factのMVなので)。スマホで画面収録した動画は.mp4でそのままだとAviUtlに読み込めなかったので,まずXMedia Recodeなるフリーソフトでaviに変換したがなんかバグって緑色になった。そこでAviUtlにmp4読み込ませる外部プラグインを漁って「L-SMASH Works」を見つけて導入した。AviUtlは外部プラグインが豊富なのでやりたいことは根気よく探せば大体誰かが公開してくれている気がする。そしてL-SMASH Worksで無事mp4は読み込めたが,今度はサイズがでかくて読み込めないというエラーが出た。システムの設定ではフルHD(1960×1080)まで対応しているのにおかしいなと思いつつ,ムービーメーカーでHD(8400kbps, 60fps)に変換して何とか読み込ませることに成功した。なお後でわかったことだが画面収録の動画が640×1136になっていて,1136が抵触したっぽい。90°回転させれば読み込めたと思われる。

後はありすのロゴをキックに合わせて光らせるやつに苦労した。ネットを漁ってるとこういうプラグイン【AviUtl】ABFA01(発光、閃光、拡散、グロー、ライト)を配布。(音に合わせて光効果のVer2)【拡張編集】 - AviUtlスクリプト(配布物と使い方の解説))を発見したが,まず今見ているBuf番号が何Hzなのか自分の曲なのに自分でもよくわからず,キックを検知できなかった(多分キックが鳴っていないところで頻繁にMidベースやサブベースが鳴っているためと思われる)。そこで曲全体でキックだけ書き出した音源を別途作成し,音分割数を1にするというゴリ押しで検知させた。3DMV素材とこのアニメーション付きのロゴ,キックだけの音源を音声なしで一旦書き出して無音の動画にし,これを再び読み込ませてその他の波形などを書き込んだ。よくよく見るとこのアニメーションは検知してから光るのが若干遅い気がするので,キックだけの音源は少し前にずらしておくと良い気がする。あと別の方法もあるようだが(【AviUtl】AviUtl集中講座~音声波形表示 - ニコニコ動画),今回は使わなかった。

波形はいつもの棒のやつに加えてEDMのDJ Mix動画でよくある丸めてじわじわ出るタイプの波形を入れてみた。どうやってるのか調べたら上下反転して極座標変換するだけだった(AviUtlすげ~)。あとは覚えたての中間点で背景を移動させたり暗くしたり明るくしたりしてみた。AviUtl,勉強しだすと楽しい。自分で自分の曲に動画を作れる喜び。

 

3. 余談(オタクな話);副題の由来とか

この曲の副題「All I Need Is Your Love」のYourはいわゆる「プロデューサー」達を意図した。in factといえば配役決定以後厳しい逆境の中で佐藤氏がありすとして初めて舞台に立ち歌を届け切った3rd LIVEのイメージが付き纏う*1。その頃はアイマスに興味なかったので当時の事はよく知らないが,ある種のカテゴリーに属している(た)ことを理由として理不尽なレッテルを貼られていたことは間違いない。私は昨年2月COVID-19が中国で蔓延しつつある中で某国を訪れた際,苛烈なアジア人差別に遭った。「肌が黄色い人=ウイルス」というようなレッテルを貼られた訳であるが,こうしたレッテル(偏見)や一般化の誤謬による差別は人種以外でも学歴,性別,年齢など凡ゆる物事について散見され,普遍的な人間の性である。佐藤氏も元三次元のアイドルという(いかにも二次元のオタクが嫌いそうな)属性を持っていたために理不尽な誹謗中傷を受け*2,配役から3rd LIVEでin factを歌い終えるまではただひたすら苦しみに耐えていたと思われる。実際,配役決定時の2014.12.24について自身のラジオで「今まででこんなに辛いクリスマスはないんじゃないかってくらい…」と振り返っている*3

これらの背景を踏まえると,「みんなにちゃんと楽しんでもらえたことが、すごく嬉しくて。あの喜びは、なんだかLIVEに似ています。ファンのみなさんから、笑顔を向けてもらえるあの嬉しさに。」というありすの台詞には重みがある。SSR[ありすのティーパーティー]は実装が2017年であるから,2015年の3rd LIVEから約2年後である。それまであまり笑顔(=好意的反応)を向けてもらえなかったありす(佐藤氏)を取り巻く3rd LIVE前後の環境の変化がこの台詞に詰め込まれている気がしてならない。実際,佐藤氏はSSR[ありすのティーパーティー]について,

 と感想を述べている。3rd LIVEのin factでオタクはありすに魅了され*4,以後は笑顔(好意的反応)を向けられることが多くなったと思われるが,そういった事情と重なってこの台詞が佐藤氏を「どきっとさせ」たものと思われる。

in factは3rd LIVEのイメージが付き纏う。副題の「All I Need Is Your Love」は3rd LIVEでin factを歌うまでのありすの(佐藤氏の)心境を勝手に想像してつけたものである。

*1:http://oriaso.seesaa.net/article/436182632.html

*2:とはいえ最初の頃は演技力に難があったようだが

*3:「よにこも」12月17日放送分,https://nico.ms/sm27815958

*4:例えば3rd LIVEの公式YouTube動画ではin factへの言及がトップコメントの殆どを占める

最近のカラオケが凄いという話

この前カラオケ行った時に知ったのだが,最近のカラオケ(JOYSOUND MAXシリーズ)は持込み音源やYouTubeなどの動画サイトの音源で手軽にカラオケができるらしい。お爺ちゃんなので高額賠償のリスクを負いながらアンプにRCA-φ3.5mmで繋ぐ方法しか知らなかった。あの方法は自身の知識に相当の自信がないとやるべきでないし,やる前に店側の許諾を取らねばならないし,抑も物理的な問題としてカラオケ機器やアンプが棚に固定され,背面にケーブルを接続するような空間の余裕は基本的にないので,方法は知っていてもこれまで持込み音源でカラオケしたことは一回もなかった。ネット上にはアンプではなくカラオケ本体機器のマイク接続部に挿す方法も挙げられていたりするが,マイク用の端子なので単に繋ぐだけでは適切な音量調整が困難なのが予想されるのと,モノラル出力になる虞がある。いずれにせよ従来持込み音源でカラオケするのは基本的にはハードルが高かった。

しかしJOYSOUND MAXシリーズには公式の機能として手持ちの動画を使ってカラオケする機能,動画サイトの動画でカラオケする機能が備わっている。恐らく本来的にはあくまで背景動画をすり替えられる機能だが,動画を送信すると動画の音声までちゃんと入るので,事実上持込み音源や動画サイト上の音源でカラオケができるようになっている。

www.joysound.com

 しかしその仕様についてはネット上に情報が少ない。この機能が出てもう2年くらい経っているようだが,まだユーザーに浸透しておらず便利な機能ながら意外と使われていないのかも知れない。この記事では先日実際にJOYSOUND MAXでこの機能を試してきたので備忘録を兼ねて纏めておく。

1.手持ちの動画を送信する機能

自作曲を動画にしてiPhoneに転送しこれをカラオケに送信してみることにした。この機能については(JOYSOUNDで非収録曲を歌う~持ち込みカラオケが超簡単になった~ | れうたのアメブロgoo!)が参考になった。

まずムービーメーカーに自作曲と適当な画像を取り込んで適当なビットレート(492kbps)でmp4で書き出した。音声は先のリンクに48kHz以上では音ズレが発生するという情報があったので44.1kHz(131kbps)にした。歌うことを考えると画像は適当に歌詞を書いておけばいいと思う(この機能で動画を流している間スマホは使えないのでスマホから歌詞は見れない)。動画のサイズは13.1MB程度になった。音声ファイルに静止画1枚を入れているだけなのでこの程度(もっと減らせそう)になった。(JOYSOUND MAXの背景動画転送機能を試す (iOS版) | れうたのアメブロgoo!)によると100MB前後まではいけるらしい。iPhoneからカラオケへの送信時間は30秒程度だった。送信後動画が始まらないので一旦送信画面を閉じて再送信すると無事動画が流れた。ちなみに行ったのはジャンカラだが,音の鳴りは結構良かった。スピーカーはオーテク製で,調べてみると(業務用カラオケ|株式会社オーディオテクニカ)50Hz前後から20kHzまでちゃんと出るかなりハイスペックなスピーカーだった。古い店だとスピーカーの片側が壊れていて片側しか音が出ないということがあるが,申告すれば部屋を代えてもらえる。

次にiPhoneの画面収録機能の動画を試した。自作曲のサンクラを開いて画面収録し送信してみたが,映像は流れたが音は鳴らなかった。同じmp4でもなぜか画面収録は再生不可能の様だった。

この機能,送信された動画は都度削除されるが,動画送信時のポップアップに著作権についての注意書きがある。今回はすべて自分の曲を流したので全く問題ないが,購入した音源に動画をつけて流す場合はどうなのか(不特定多数が二次利用できるような機能ではなく都度削除されるし,購入したものを機器に飛ばして動画を再生するだけであるから問題ないとは思うのだが),JOYSOUNDの公式頁には記載がない。この件についてJOYSOUNDに問い合わせ,回答を得たが,何故か回答結果は非公開にするよう求められたのでここには書かない。気になる人は問い合わせすると良い。

2.インターネット上の動画を送信する機能

YouTubeニコニコ動画の動画を送信する機能がある。動画を自分で作るより遥かに簡単だが,フィルターと思しき機能制限がかかっており,制限された動画は検索結果に表示されないようになっている。基本的にレーベルやアーティストの公式アカウントの動画,及びサブスク配信で自動生成された動画はフィルターに引っ掛かり表示されなかった。

このフィルターだが結構ガバガバで,例えば(Kizuna AI - Hello, Morning (Prod.Nor) - YouTube)は制限されたが,(【VR 8K 360°】Kizuna AI - Hello, Morning ~Happy New Year Edition~【Special Music Video】 - YouTube)は制限されていなかった。どちらもKizuna AIの公式チャンネルの同一楽曲の動画である。またアーティストによっても差があり,多くのアーティストの公式MVが制限される中,例えばAiobahnの公式チャンネルは制限されていなかった。

動画によるラウドネス調整は全くされていないため,音量の小さい動画はiPhoneのキョクナビアプリの音量を大にしても小さかった。カラオケ機器のミュージック音量を上げればよいが,歌い終わったらちゃんと下げておかないと動画が終わった瞬間に爆音の待機画面が流れるので注意が必要である。

Serumインストール時の日本語パスによるエラーについて

Serumのインストールは中々うまくいかないらしい。Twitterで "Serum インストール" で調べると特にWin10勢はOneDrive関係でエラーが出るらしく阿鼻叫喚の様相を呈していた。

私のOSはWin8.1なのでOneDrive関係でのエラーは出なかったが,日本語ユーザー名であるがゆえに日本語パスが読み込めないことによるエラーが出た。幸いTwitterでこのエラーについて検索しているとこのページ(https://chilloutwithbeats.com/serum-most-likely-error/?amp=1&__twitter_impression=true)を見つけ,解決方法が叮嚀に載っていたので数時間PCの前で延々唸ることなく済んだ。Googleでまともに検索して解決策が出ない場合はTwitterを調べてみると意外とヒットしたりする。

上記サイトに従って,私の場合はC¥Program files(x86)¥VSTPlugIns¥にPresetを移植したが,起動時に未だ "Most likely..." のエラーが出て当惑した。しかし音は出たので一見特に問題なく思えたが,暫く使う内にプリセットの書き出しができないことに気付いた。ファイルのアクセス権限の問題のようだった。日本語パスのフォルダには保存できなかったので,一度Cubaseを終了し管理者権限で再起動してみると,Most likely..のエラーも消え無事プリセットの保存もできるようになった。

やはり日本語ユーザー名は海外製プラグインの導入で面倒なことになりがち。パソコンを買った時に姓名を馬鹿正直に漢字で入力した弊害が出ている。パソコンの初期設定は気をつけたい。

【新曲】千葉ロッテマリーンズのチャンテ5をEDMにしてみた

https://youtu.be/qaBYJ_DnHAQ

というわけで新曲を公開したので自分用の備忘録を兼ねて着想とか工夫した点とかを書き残しておく。

 

まず着想としてはかなり前の段階からあった。私がプロ野球を観始めたのが3年前の2018年のシーズンだが,初めてロッテのチャンテ5がテレビ中継で流れた時に「何だこれは…かっこ良すぎる…」と鳥肌が立ったのを鮮明に覚えている。ロッテの応援団は12球団で一番と言って良いほど応援の声量が大きい(と思う)ので,やはり力強さがある。メロディ自体も燃える系かつちょっぴりエモい系な感じでかっこいい。そういうところが好きになった。

以来12球団の応援歌で一番好きな曲で,いつかはリミックスしたいなあと考えていた。

 

そして最近形にすべく作り始めたが,いざ作り始めるとノリノリになって楽しくなって完成まで割とあっという間だった。CymanticsがCOVID-19のセールで色んなサンプルパックを無料で頒布していたのだが,その時に落とした6GBに及ぶ膨大なサンプルが創作意欲を駆り立たせてくれた。マジでありがとう…Cymantics…

 

【キック】

ドロップのキックはダブステップ用のキックがしっくりきたので使ってみた。前作の約束の彼方(CUE-JIT Remix)でドロップのキックのローがブーストしてもなお足りてない気がしていたので,最初からローがそこそこあって重くて硬すぎないリリース長めのキックを選んだ。今回のキックはローもリリースもまあまあいい感じだと思う。

 

【ベース】

ベースはミッドとサブの棲み分けを意識した。Ozoneイコライザーで慎重にカットした。サブが抜けるように序盤のキックの低域の一部を削ったりもした(40Hz以下)。ドロップのキックは削ったら台無しなので何もしていない。サブベースとキックはサイドチェインで完全に分離した。サイドチェインはオートメーション描くのがオススメです。結局コピペするから楽なんよね。あとEDMのグルーヴ感はサイドチェインで決まってくるので自由自在にいじれるオートメーションはやはり最強。あとサブはmonoに,ミッドはstereoにした。ベースのステレオ感の棲み分けはC-showさんのDTM動画でやっていたので真似た(あそこまでではないが)。ちなみにMKさんのDTM動画ではサブをstereoにしていたりしたので,低域ほどmonoに高域ほどstereoにという教条主義的な考えには拘泥せずアレンジメント次第で柔軟に考えるべきだと思う。

 

【全体のミックス】

今回の曲は空間調整がめっちゃうまくいったと考えている。これまでmixでは音域の棲み分けとかステレオ感とかそういうのばっかり気にしていて空間というものに向き合っていなかった気がするが,reverbやdelayを使って奥に引っ込める音を考えるという基本に立ち返ってみることでうまくEDMっぽい密なサウンドにできたかなと思う。MKさんかC-showさんか忘れたがDTM動画で「Reverbで空間を埋めていきます」みたいな説明があってそれが印象に残っていた。今回は応援歌をサンプリングしてめちゃくちゃ深いリバーブをかけていて,応援歌が流れる箇所は基本的にそれが奥に位置している感じになっている。応援歌が流れていない箇所はその都度奥に詰める音を決めた。padにリバーブかけたり,lpfしてるリードシンセにディレイかけたり。空間系エフェクトかける前と後を比べるとやっぱり全然密度が違う。空間系,大事!ちなみにTipsだが元から片耳に偏ったサンプルは深めのリバーブをかけると定位が気にならなくなる。応援歌のサンプルがだいぶ右に偏っていてその処理に苦労していたが,リバーブが解決してくれた。

あとドロップに入った瞬間にOzoneのmaximizerのthresholdを下げた。これは前作の約束の彼方(CUE-JIT Remix)でもやったやつだが,やっぱりEDMはドロップの音量がでかいほど(ビルドアップまでの音量と差が大きいほど)最高になる。Aiobahnのここにいるとか特に露骨だが,色んなEDMを聴いていてそういう意識を感じる。

あとOTTは神だがOTTは音量喰うのでかけた後のカッティングはちゃんとしないといけない。SoundGoodizerはあんまり音量喰わないので特にリードシンセとかに使える気がする。

 

ハイハット

ハイハットはCymanticsのmothershipうんたら3種類にお世話になった。落としたサンプルパックをサーフィンしていてたまたま見つけた音なのだがめちゃくちゃ抜けが良くて感激した。こういうのが欲しかったんやワシは。今までなかなかハイハットで良い音が出せず悲しかったのが一気に解決した。今後はこればっか重用する気がする。ハイハットは24分でシャッフルしてベロシティで強弱を弄って自然な感じにした。

 

【プラック】

個人的お気に入りポイントとしてdropに入る前のプラック2種類がある。単音でなってるやつはkors_kさんが配布していたsylenth1のプリセットバンクのinsane techniquesのプラックを使った。のっぺりプレーンな音だけどリバーブかけてcutoffを広げていくとすごく味のある音になった。やっぱりプロの作る音は凄い。あとスタックっぽい和音で鳴ってるプラックはネットの海から拾ってきたプリセットバンクのプリセットから自作した。こういう広げていく系は元の音が大事なのでプラックを目掛けて音をつくるのではなく元の音から選んでプラックをつくる意識が大事そうだと思う。

 

【リード】

リードシンセはうねりを大事にした。具体的にはピッチベンドを多用した。特にSnail's HouseやDAの曲を聴いてると顕著だが,リードシンセのうねりがグルーヴ感やエモさを生むので大事にしたい。

あとは裏でプラックで同じメロディを鳴らした。ただしこっちは装飾音符多めにした。装飾音符はあるとないとでシャレオツ感がまるで全然変わるので大事にしたい。Taku Inoueのクレイジークレイジーなんか開幕の8小節で一体いくらの装飾音符があることやら。

 

 

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(2020.9.12 追記)

なんとMKさんからこの曲のFeedbackを頂いてしまった…!

https://youtu.be/UF1PpRxrydw

 

before/afterを聴くと低音域の存在感の差が歴然。プロのミックスの凄さを改めて感じた。

MKさんから頂いた具体的なアドバイスとしては,全体として重心が高いかもという指摘。この曲のドロップ,プロの曲と比べると何かダイナミズムが足りない気がしていて,拙いマスタリングに問題があるのでは?と考えていたけど,「ミックスちゃんとすればマスタリングは音圧上げくらい」「EDMのダイナミズムは低音から来ると考えている」という意見を頂いてなるほど〜〜となった。やっぱりプロはこの辺りの低音への嗅覚(というか聴覚?)がすごい。

低音の処理については,キックがだいぶ自分の中でおざなりになっていることにはっと気付かされた。これまでベースやサブベースのローエンド,あるいはそれらとキックとの棲み分けばかりを気にして,キック自体の低音域の鳴りやトランジェントについてはあんまり真剣に向き合っていなかった。

あと印象深かったのが,サチュレーター系プラグインの効果が凄い。自分はこれまであまりサチュレーターを使ったことがなく,何となく挿して何となく太くなったような感じになって満足するようなレベルだったので,これからは真剣にサチュレーションに向き合って色々と研究してみたいと思った(Saturnほしい)。

他にも色々と勉強になることだらけでやばい(他の人の曲へのFeedbackもめちゃくちゃ面白い)ので,これを一つの教材として色々試していきたい。